Wren and Cuff Garbage Face - Dinosaur Jr.のJマスシス所有ラムズヘッドを再現+実戦向け機能満載!90'sオルタナ好きには垂直に刺さります。
#15 Wren and Cuff Garbage Face
Dinosaur Jr. のJ Mascisシグネイチャーモデル
ご存知、Jマスシスのために作られたペダルです。BOSSと比較して大きさはこんな感じ。横幅はBOSSの縦幅とぴったりです。
FUZZサーキットは本人所有の通称「#2」と呼ばれるラムズヘッド期のBIG MUFFを再現しています。ギター・マガジン2021年6月号(マイブラ特集号!)の中にはJマスシスのインタビューが掲載されており、
「オレのRam's Headとプロト・タイプを比べてサウンドのファイン・チューニングをしたんだけど、両者(#2と当機)はけっこう似ていたと感じたね。」
との発言も見られました。
※しかしながら、本人のボードには入っておらず、使っている形跡が見当たりません。笑
試奏だけしている様子は確認できています。今後オフィシャルの試奏動画が公開されるようですね。
というわけでJ.マスシスが自らのシグネチャーペダル、Wren and Cuff Garbage Faceを演奏しているところを撮影しました。皆さんどうぞ参考になさってください。 pic.twitter.com/zPJlcAdR7s
— kaz kawamura (@tomokazkawamura) 2021年8月12日
以前、tym guitarsより"Fuzz Munchkin"という、これまた「#2」の再現モデルが発売されていました。YouTubeでの試奏動画を拝見する限り、出音はかなり似通っているのかもしれません。
そもそもファズの音は、言うまでもなく良い。
鳴らしてみると、そりゃそうだよなとは思いますが、Jマスシスのあの感じになります。
彼のラムズヘッドは、他のラムズヘッドと比較するとイレギュラーなパーツの組み合わせになっているようです。当然、出音も特殊なんだそう。特殊とは言いながらも「扱いやすいラムズヘッドの音」と感じました。ハイ〜ハイミッドにおいしさがあるラムズヘッドです。シャーシャーザラザラとしたノイズ成分と、ミチっと詰まったハイミッド成分が良い塩梅です。かと言ってローも決して弱々しくなく、絶妙な太さを保ってくれています。
ラムズヘッドの再現モデルは星の数ほど出ていますが、Dinosaur Jr.でラムズヘッドの存在を認知した人には、まさにうってつけの機種です。
ちなみに、EHXの復刻ラムズヘッドは、溢れんばかりのローが出ます。その扱いづらさから手放してしまいました……。
トレブルブースターONでバイト感マシマシに。
Jマスシス本人は、ラムズヘッドの爆音を貴重としながら、様々な歪みをブレンドしてサウンドメイクをしているようです。その中でも、Range Masterを模したペダルとの組み合わせがお気に入りだとか。当機はそのサウンドを1台で生み出せるのが強みでしょう。
ファズセクションとトレブルブースターを共にONにすると、高域の突き抜けるようなジリジリ感が増します。そのおかげで、弦を強めにぐっとピッキングしたときの荒っぽい感じがうまく表れてくれます。このスイッチをONにし、バッキングとの音の温度を変えることで、オケの中でも際立つ、ファズ感あふれるリードサウンドを作り出すことが可能というわけです。
TREBLE BOOSTスイッチは、単体でも使用が可能です。
したがって「他のペダルの前段に当機を設置して、このトレブルブースターで味付け」といったこともできます。
"Please do not place a buffered pedal before the Garbage Face."
ところで、筐体の上部にはこんな注意書きも。
つまり「バッファーのあとに置くと、トレブルブースターの音がひどくなるぜ」「ヴィンテージトーンにしたいなら、ギターの直後に繋ぐんだ」というメッセージです。
結局、私はこのメッセージを見て見ぬ振りして、いくつかバッファ付ペダルを接続してしまっています…。もちろん、なんら不具合は起きません。しかし、トレブルブーストについては制作側の意図とは異なった毛色になっているのかもしれません。この表記には製作側の熱意や思い入れ、こだわりを感じずにはいられません。ぜひ手にとってご体感いただきたいと思います。
まとめ
Garbage Faceは「良質なラムズヘッドサウンド×2つの音量切替+レンジマスター」という、極めて機能的なラムズヘッドでした。生粋のファズ狂であるJマスシスおよびレナンドカフの掛け合わせが、ここまでのクオリティの製品を生み出しました。機会があればぜひ手にとって、実際に試奏してみてほしいと思います。
ペダルのデザインはご覧の通り強烈です。でも、この混沌具合がJマスシスらしいなあとも思えます。
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TRIAL SF-5 E.M.Fuzz ー ビッグマフ好きには、たまらない…トライアングルマフ&ELKマフのDNAを掛け合わせた、マフ界の申し子!
#14 TRIAL SF-5 E.M.Fuzz
大阪のリペアショップ「高早楽器技術」の立ち上げたペダルブランド「TRIAL」より発売されているファズペダルです。
動画の補足
TRIALのペダルはこちらのBASEショップから購入することができます。
ご覧になっていただくとお分かりの通り、非常に多岐にわたるラインナップが魅力的です。その中でも今回ご紹介する当機は、ビッグマフを基としたファズペダルとなっています。
SF-5のサウンドキャラクターですが、TRIANGLEマフ、国産のELKマフのようなキャラクターが特徴的です。
トライアングル期のマフの特徴である、「ミッドが詰まった、面で前に飛び出る音」がよく出ていると思います。さらに、ELKマフのような「高域のジリジリビリビリとした電気のような音」の要素も体感できます。小柄な筺体とは裏腹に、非常に攻撃的です。
多彩なジャンルに使えそう
この攻撃的なペダルはまさに、好みにドンピシャと言えます。
とは言うものの、歪みの質やトーンの幅に関しては、非常に巧みなチューニングが施されていることが感じられるペダルです。
歪みを落として、トーンを丸くして、バイオリンのようなサウンドでソロを取るも良し。歪みを上げて、低めの重心で、ずんずんとミュートリフを弾くも良し。トーンを上げ切って、観客の耳を刺すような電撃サウンドをお見舞いするも良し。
ビッグマフに慣れている方は、容易に使いこなせるペダルでしょう。
もちろんビッグマフ初心者であっても、ONにするだけで迷わずかっこいい音を作り出せると思います。
個人的には、トライアングルマフのインスパイアとして1・2を争う仕上がりだと感じます。掛け値無しで激推しの1台です。
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my bloody valentineサウンドをつくる ー おうちでマイブラ!魅惑のシューゲイザーギターサウンドの秘密を徹底解剖します!
#13 my bloody valentineサウンドをつくる
今回は特別編と称し、おうちでmy bloody valentineを再現するという企画をお送りしました。サウンドをお聞きの通り、割と近いところまで迫れたのではないでしょうか。
動画の補足
①アーミングについて
アーミングに関しては、ケヴィン自身が「アーミングはエフェクターのひとつだ」と言ったとか言わなかったとか。
こちらに、ジャズマスターについてケヴィンが語っている興味深いインタビュー記事がありますので、ぜひご覧ください。
つまり、シンセのピッチ変化をギターに求めた結果、自ずとジャズマスターが選ばれた、というわけでしょうか。
②ドライな歪みについて
どうしてもシューゲイザーサウンドと言うと、リバーブやディレイやモジュレーションといった、空間系に焦点が当てられがちです。確かに空間系が生み出す強烈な浮遊感は必要不可欠です。
しかし、ことMBVに関しては、ドライな歪みを多用しているという点について、触れないわけにはいけません。
例えば、屈指のノイズ曲、『You Made Me Realize』はイントロからザクザクとしたバッキングギター(with アーミング)が鳴り響きます。ほとんどリバーブ感はありません。
Isn't Anything期のMBVは、割とガレージ・ロックのような手触りを有していることも大きな特徴です。
ちなみに私自身、幸運なことにMBVのライブは2度体験することができていますが、ケヴィンのギターは意外と「ギャリンッ!!」と鋭い金属的な響きをもっていたのが忘れられません。
MBVサウンドを目指すなら、まずはドライなサウンドにこだわってみたいところです。
③リバース・ゲートについて
リバース・ゲート、あるいはリバース・リバーブについて言及されている記事は上の通り。MBVサウンドを解明するにはすべて必読級の資料です。
有力なソースとして、サンレコの記事には
「MBVサウンドに欠かせない伝家の宝刀=YAMAHA SPX900のリバース・ゲート技も炸裂っ!!!」
と書かれています。
REX50はSPX900等のラックエフェクターを、コンパクトにまとめたフロア型マルチエフェクターです。内容はほぼ同一。つまり、MBVと同じエフェクトを扱えるということ!
巷では、MBVやるならリバース・「リバーブ」という噂が立ち込めていますが、実際はリバース・「ゲート」で間違いないでしょう。今回の動画内でも両者を実践してみましたが、明らかにリバース・ゲートの方が近い音になっていることがお分かりいただけたかと思います。リバース・リバーブでも、それなりに雰囲気は出るとは思いますけれどね。
まとめ
①アームを持ったストローク
②ドライな歪み
③リバース・ゲート
この3点を意識することで、MBVサウンドを得ることができます。
全く同一のペダルを用いなくても、工夫次第で近しい音色を得ることも可能でしょう。
シューゲイザーの音作りは、理科の実験のようなものです。あれこれとペダルを繋ぎ変えながら、発見に満ちた音作りを堪能していただけたらと思います。
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electro-harmonix BIG MUFF - ファズ界の王様!攻撃的なトーンから、シルキーでスムースなトーンまで…最もスタンダードな現行品をレビュー!
#12 electro-harmonix BIG MUFF
ファズ界の王様、BIG MUFFです。
多くのペダルフリークを沼に引きずり込んでいく、魅惑的なペダルのひとつです。
公式による派生品も、世界中のビルダーによるインスパイアモデルも、星の数ほど存在しているBIG MUFF。「気付けば、現行品に手を伸ばしていないなあ」という方も多いのではないのでしょうか。かく言う私もそのひとり。
せっかく機材レポートを始めた身なので、ここらで一度基本に立ち返り、現行品のBIG MUFFをレビューしていきます。
動画の補足
同じくファズに属するファズフェイスやトーンベンダーと比べて、低域がブーミーであること、高域がジリジリかつサラサラと歪む点が、BIG MUFFの特徴です。その歪みのキャラクターは、ファズというよりディストーション寄りと称されることもあります。
目の詰まったムチムチとした質感を生かしてあげるのが、美味しい使い方と言えます。かつては「サスティンは常にフルで」と考えていましたが、トーンと組み合わせることで、歪み過ぎずサスティンの長い太い音なんてのも作れることに気付きました。
モコモコしすぎる問題
BIG MUFFを使っていて多くの方が直面するのが、モコモコしすぎて音が抜けないという問題です。動画でもお分かりの通り、ブーミー加減を上手く調節してあげないと、「一体どう使えばいいのだ」という音になってしまうのです。
方法① TONEを上げる
手っ取り早いのはTONEツマミを右に回していくことでしょう。BIG MUFFのTONEは、左に回すほど低域が強調されブーミーな音に、右に回していくと低域が削れ、ジリジリとした高域が強調されていきます。
この「低域が削れていく」というのが考慮すべきポイントです。モコモコを嫌ってTONEを上げすぎると、スカスカでジリジリとしたラジオのようなサウンドになってしまいます。低域と高域それぞれの量がちょうど良いと感じられるスイートスポットを見つけることが求められます。
方法② 他のペダルとブレンド
TONEツマミの調節でしっくりこない場合には、前段に軽くブーストさせた歪みペダルを置くのも良い手です。
例えばBD-2をやや高域寄りのセッティングしてBIG MUFFをブーストしてあげると、極太のトーンの中に鋭さが足され、荒々しくもクリアなファズサウンドを出すことができます。単体で扱うよりさらに利便性が増すこと請け合いです。
組み合わせるペダルによって相性もあるでしょうが、前段にはギャリンと高域を立たせてくれるペダルを置きたいものです。BIG MUFFに足りないアタック成分を、程よく整えてくれるでしょう。
まとめ
大したワケもなく、なんとなーく現行品から遠ざかっていましたが、レギュラーラインのBIG MUFFもそこまで悪くないぞ、と再確認できました。設定やペダルの組合せによって、BIG MUFFのうまみを最大限に生かしたサウンドを作り出すことも十分可能です。
まずは現行品から使ってみる。その上で「こうしたい」「ああしたい」が出てきたら、様々なインスパイアモデルにチャレンジしていくのが良さそうです。
出発点として、通過点として、あるいは終着点として。
まさにBIG MUFF界のロードマップ的存在のペダルでした。
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The King Of Gear OXFORD DRIVEーシュレッドマスター・クローン!扱いやすさと新機能を兼ね備えた、優等生ペダル!
#11 The King Of Gear OXFORD DRIVE
このペダルについて
Marshall Shred Masterの使いづらさにアレンジを加え、スイッチによるサウンドキャラクターの変更さえも可能にした、万能ディストーションです。
The King Of Gear( https://thekingofgear.com/ )は、Radioheadのファンブログの一つ。
メンバーの使用機材に迫るナードなブログなのですが、そのサウンドを追い求めすぎたあまり、ついにはオリジナルペダルを作成するに至ったようです。狂気。
ちなみに、以前公開したシュレッドマスターの試奏動画内のセッティングの一部は、まさにThe King Of Gearに掲載された情報を参考にさせていただきました。
どこがどう違うのか。
動画のまとめでも紹介した通り、シュレッドマスターと比べて
①サイズが小さい
②2つのモードを切り替えて使用可能
③ゲイン・音量の上限が増している
という3点が、特に恩恵を感じた部分でした。
特に③に関しては実にありがたいモディファイだと思います。オリジナル版は、他のペダルと併用した際、音量差があまりに出てしまう傾向があります(もちろん、音量バランスさえ取れれば十分実用可)。その悩みから開放されるのは非常に大きいです。
音質差については、「音の壁を面で作ってくれるシュレッドマスター」「音の壁を立体的に作ってくれるOXFORD DRIVE」といった感じでしょうか。ミドルの質感がやや異なるため、OXFORD DRIVEの方が音が前に飛んでいく印象を受けます。あくまでシュレッドマスターの上位互換ではなく、そのバリエーション・モデルと捉えてみるのがおすすめです。気分と曲によって使い分けてみるのも良いでしょう。
とは言っても、その差は「注意して聴けばなんとなく分かる」レベルなので、気兼ねなくこちらを選んで良いかと思います。ツマミの設定次第では聞き分けできないレベルまで追い込めます。操作性も使用感もほとんど一緒に感じます。
ガバナースタイルも可。
スイッチを切り替えると、ガバナー風のサウンドも出せるという触れ込みです。私は残念ながらガバナーを触ったことがありませんが、動画でもご紹介した通り、「9V駆動のエフェクターを、18Vで駆動したときのサウンド」のような印象を受けました。
シュレッドマスターよりヴァーサタイルに使える歪みです。どちらかと言うと、ディストーションというより強めのオーバードライブといった感じかもしれません。トゥーマッチなローやゲインを抑えることにより、ジャンルを選ばない良質なドライブサウンドを作れます。
「シュレッドマスター好きが心血を注いでプロデュースした」ということが伝わってくる、執念のペダルでした。
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Danelectro French Toast ー 戦慄、格安オクターヴ・ファズ!ジリジリビリビリの世界へようこそ!
#10 Danelectro French Toast
ご存知、Danelectroのペダルです。
一筋縄ではいかないラインナップで、ごく一部から絶大な支持を得ているのがこのブランド。Fab Toneも良いペダルです。
動画の補足
さて、このペダルはご紹介している通り、foxx tone machineのクローンモデルです。
それも単なるクローンではありません。製作者自らが直々に腕をふるったクローンモデルです。
つまり、もはやオリジナルと呼んでも差し支えないモデルなのです。
とは言うものの、発売当初は謎に包まれたペダルだったそう。
「これのオリジナルモデルは何だろう……あ!French Toastの頭文字(FT)が、foxx tone machineの頭文字だ!音も酷似している!これはビンゴに違いない!」という謎解き合戦が繰り広げられたという噂もあります。
が、EFFECTOR BOOK Vol.42の中で、製作者であるスティーヴ・リーディンガー氏は「私はそんなこと思いつきませんでした(笑)」と告白しています。
マフに似てる?
出どころは失念しましたが、一部のペダルフリークからは「ラムズヘッドに音が似ている」という声もあったようです。
実際に動画の中でも試してみましたが、確かに似てなくもないかなといった感じ。
ブラインドで「これラムズだよ」と言われたらちょっと信じそうになるレベルです。
ただし、全く同じ働きをしてくれるかと言ったらそうでもありません。
リードフレーズを弾くと、まごうことなきオクターヴ・ファズサウンドになってしまうからです。
オクターヴスイッチがOFFでも、ブツブツとゲートがかかるオクターヴ・ファズ特有の音が出てきます。
やっぱりオクターヴスイッチはONで。
個人的に、オクターヴ・ファズを使うなら、グッシャアアアと歪ませながらコードを弾くのが好きです。a place to bury strangersみたいな、金切り声のようなビリビリサウンド。というかオリヴァー、なんちゅうギター使っとんねん(この人こそがDeath By Audioの主宰です)。
キワモノだけれど入門機。
エグい使い方も十分できるペダルですが、とにかく価格が安いのには驚かされます。
実は私、「登場場面少ないしなあ」と、このペダルを一度手放しています。しかし、どうしてもこのサウンドを忘れられず、たまたまハードオフで格安美品中古の本機を見つけてしまったので思わず買い戻した、という経緯があるのです。そのお値段なんと3200円。そりゃあ買い戻します。
価格面でも手が伸ばしやすく、設定次第では十分通常使用に耐えうるサウンドも作れますので、初オクターヴ・ファズとして導入するのも良いかと思いますよ。
探してみるとポロンと格安で転がっていることがあるので、お見かけの際にはぜひ確保してあげてください。
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bondi effects Breakersートランスペアレント系ペダル界の雄!名機Del Marの後継機としての実力をご覧あれ!
#9 bondi effects Breakers
オーストラリア発、bondi effectsのBreakers。
このブランドはSick As Overdriveや、Del Marといったペダルが有名です。
このBreakersはその影にやや引っ込んでいる感じもありますが、間違いなく名機のひとつだと思います。
動画の補足
このペダルは内部昇圧によって入力が9V→18Vへと上がります。内部昇圧をしてくれるペダルは今や数多くありますが、共通項として、クリアでハリ艶のある音になるという傾向があります。
また、クリーンサウンドにゲインサウンドをミックスして出力する仕組みを採っているため、強く歪ませても、芯のしっかり残ったサウンドを出すことが可能です。
上記2つのポイントがあるからこそ、扱いやすい、芳醇かつパリンとしたサウンドを演出できるのですね。
Sick As あるいは Del Mar との違いは?
代理店のアンブレラカンパニーのページが参考になります。
→ https://umbrella-company.jp/bondi-effects-breakers-overdrive.html
要約してみると、
Sick Asはミドルレンジにフォーカスしている。
Breakersはそれに比べて、よりスムースでオープンなサウンド。
Del MarはBreakersと出音の傾向は近い。
Breakersの方がより歪みをコントロールしやすく、かつ深いところまで歪ませられる。さらに、トップエンドの抜けも増し、リッチなサウンドにアップデートされている。
とのことです。
Breakersのお株をだいぶ持ち上げている印象はあるものの、ニュアンスはなんとなく伝わってきます。笑
3機種の中でBreakersが最もワイドレンジをカバーできるということでしょう。
トランスペアレント系の一角として
「ワイドレンジまでカバーできて、アンプライクなローゲインサウンド、かつピッキングへの追従性が高い」ペダルが、トランスペアレント系というジャンルに属すると勝手に解釈しています(合ってますか…?)。
その観点からすれば、このペダルは正にトランスペアレント系ペダルでしょう。クリーントーンからジューシーなクランチサウンドまでが守備範囲です。
ジャンルを選ばないヴァーサタイルな歪みを、みなさんにも是非ご体感になってほしいです。
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