Marshall Shred Master ー90'sオルタナ勢必携!思い描いた「あの音」、出せます。
#4 Marshall Shred Master
動画にもある通り、ジョニー・グリーンウッドやケヴィン・シールズの使用により、一躍有名となりました。
私が手に入れたのは7−8年前でしたが、その頃から相場は大きく変わっておらず、中古市場では1万円代後半で取引されることが多いようです。若干プレミア価格です。
それにしても、昨今のBlues Breakerの高騰っぷりには驚かされます。
トランスペアレントブームの影響も大いにあるのでしょうね。
動画の補足
動画ではコードバッキングに焦点を当てて紹介しました。
このペダルは、歪みの飽和感とコードの分離感のバランスがとにかく絶妙です。
深く歪ませても大きく破綻することがないので、安心して音の壁を作ることができます。
一方で、リードには不向きかもしれません。
お聴きの通り、ピッキングニュアンスは出づらいペダルです。
却ってそこを生かすようなプレイをしてみるのも良いかとは思います。
ちなみにContourをミッドブースト方向に回して音を作ると、コリコリとしたヘビメタリードサウンドも演出できます。というかむしろ、本来はそこを狙って制作されたペダルなのでしょう。
「ボリューム小さい」を長所に。
ルックスもサウンドも大好きな、私のフェイバリットペダルの一つなのですが、唯一気になることと言えば、ボリュームが小さいということに尽きます。
Volノブ3時でようやくバイパス音と同音量です(Contourノブの設定次第で変動あり)。
エフェクトをONにして歪み量は増したけれど、肝心の音量がそこまで出せない!といった状況が往々にしてあります。このペダル単体だと、音量のブーストが担えません。
解決策の最適解は「音量を稼げる歪みペダルを後段につなぐ」でしょう。
Shred Masterはあくまでもディストーションに分類されるペダルなので、「轟音」「極悪」とは言っても、ファズほどはアク味がありません。おそらく、このペダルを使っていると、もっと強烈な、爆発力のある激しい歪みも欲しくなると思います。
そういった場合は、後段に設置しましょう。
Shred Masterの音量が小さい分、後段のペダルの色でサウンドを塗り替えることができます。
後段のボリュームを大きめに設定しておけば、そのカタルシスを強烈に味わうことができると思います。
ちなみに私は後段にマフ系を設置するのが好きです。踏んだ瞬間、多幸感に包まれます(うっとり)。
まとめ
Marshall Shred Masterはコードバッキングや、空間を埋める際の歪みとして一級品の働きをしてくれます。
前段にブースターを置いてゲインを稼いだり、後段にファズ等の強い歪みを置いてみるのも良いでしょう。
サウンドメイクはやや難しいかもしれませんが、そこを乗り越えれば必ずや活躍してくれる、優秀なディストーションペダルです。
おまけ
今回は全編、ジャズマスターのリアピックアップを使用して試奏しました。ジャズマスターのリアピックアップ(しかも悪名高きFender Japan製!)を使うのがこれまで苦手だったのですが、動画作成にあたって色々と試行錯誤を重ね、なかなか良い音を作ることができたのでは、と自負しております。しばらくはリアピックアップにハマりそうです。リアピックアップ使いのJ Mascisに感謝(なぜ)。