The King Of Gear OXFORD DRIVEーシュレッドマスター・クローン!扱いやすさと新機能を兼ね備えた、優等生ペダル!
#11 The King Of Gear OXFORD DRIVE
このペダルについて
Marshall Shred Masterの使いづらさにアレンジを加え、スイッチによるサウンドキャラクターの変更さえも可能にした、万能ディストーションです。
The King Of Gear( https://thekingofgear.com/ )は、Radioheadのファンブログの一つ。
メンバーの使用機材に迫るナードなブログなのですが、そのサウンドを追い求めすぎたあまり、ついにはオリジナルペダルを作成するに至ったようです。狂気。
ちなみに、以前公開したシュレッドマスターの試奏動画内のセッティングの一部は、まさにThe King Of Gearに掲載された情報を参考にさせていただきました。
どこがどう違うのか。
動画のまとめでも紹介した通り、シュレッドマスターと比べて
①サイズが小さい
②2つのモードを切り替えて使用可能
③ゲイン・音量の上限が増している
という3点が、特に恩恵を感じた部分でした。
特に③に関しては実にありがたいモディファイだと思います。オリジナル版は、他のペダルと併用した際、音量差があまりに出てしまう傾向があります(もちろん、音量バランスさえ取れれば十分実用可)。その悩みから開放されるのは非常に大きいです。
音質差については、「音の壁を面で作ってくれるシュレッドマスター」「音の壁を立体的に作ってくれるOXFORD DRIVE」といった感じでしょうか。ミドルの質感がやや異なるため、OXFORD DRIVEの方が音が前に飛んでいく印象を受けます。あくまでシュレッドマスターの上位互換ではなく、そのバリエーション・モデルと捉えてみるのがおすすめです。気分と曲によって使い分けてみるのも良いでしょう。
とは言っても、その差は「注意して聴けばなんとなく分かる」レベルなので、気兼ねなくこちらを選んで良いかと思います。ツマミの設定次第では聞き分けできないレベルまで追い込めます。操作性も使用感もほとんど一緒に感じます。
ガバナースタイルも可。
スイッチを切り替えると、ガバナー風のサウンドも出せるという触れ込みです。私は残念ながらガバナーを触ったことがありませんが、動画でもご紹介した通り、「9V駆動のエフェクターを、18Vで駆動したときのサウンド」のような印象を受けました。
シュレッドマスターよりヴァーサタイルに使える歪みです。どちらかと言うと、ディストーションというより強めのオーバードライブといった感じかもしれません。トゥーマッチなローやゲインを抑えることにより、ジャンルを選ばない良質なドライブサウンドを作れます。
「シュレッドマスター好きが心血を注いでプロデュースした」ということが伝わってくる、執念のペダルでした。
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