BOSS CE-3 ー 山下達郎ギターカッティングの必需品!タツローサウンドの秘密に迫ります!
#7 BOSS Chorus CE-3
1982年に発売されたBOSSのコーラスペダル。
惜しくも廃盤となってしまいましたが、比較的入手は容易な機種です。
音をお聴きになるとおわかりいただけますが、80'sのギターサウンドのイメージそのままではないでしょうか。音楽シーンでこのようなサウンドが好まれたのも、BOSS製品の市場拡大の影響が少なからずあったのではと推察します。
設定次第ではエグいサウンドも演出可能ですが、やはり薄めにエフェクトをかけて、涼やかなサウンドを出したくなります。
タツローサウンドの要
山下達郎さんといえばまさにこの音!といった感じでしょう。
ライン直のパキパキとしたギターとコーラスとの相性が抜群です(CD音源はライン直が多いようですが、現在、ライブではアンプを鳴らされています)。
カッティングにこのエフェクトをかけて、軽快かつ爽やかなサウンドをどうぞ。私の場合、CE-3はカッティング専用機です。
試奏動画を作成していて気付きましたが、エフェクトをONにすると、若干(些細なレベルで)アタックが丸くなるような感覚を覚えます。したがって、カッティングで用いる場合には、ハイの成分を足してあげるとちょうど良いかも知れません。
注意!
①インジケータが見づらい
ツマミが横並びに3つのレイアウトです。そのため、手前側からこのペダルを見ると、インジケータがツマミに隠れてしまい、ON/OFFの判断がとっさにできないことがあります。これ、小さそうな欠点に見えて、地味にキツいです。ボード上でどのように配置するか検討するなど、細かな配慮が必要となります。
②ACAアダプタでの使用推奨品である
現行のBOSSペダルとは規格が異なるため、ACAアダプタを用いる必要があります。
現在の主流であるPSAアダプタでも駆動は可能ですが、電源供給が上手くいかず、インジケータの明るさが心許なくなったり、エフェクトの掛かりが幾分弱く聞こえる場合があります。
可能な対策は、「改造」or「電源供給機能のあるエフェクターや、分岐ケーブルを用いて駆動する」のいずれかです。
この機種は入手後、改造を施してPSAでも駆動可としました。
はんだごてがあれば、素人の私でもすぐに施せる改造でした。
仕組みや方法についてはこちらのブログをご覧になってください。勉強になります。
旧BOSSエフェクタターのACジャック電圧不足対策 ギター・エフェクターの自作改造【松美庵】
まとめ
・あっさり系が得意な嫌味のないコーラスペダル。入手も容易なのでおすすめです。
・特に山下達郎のサウンドに迫りたい方、シティポップ風味のギターにはもってこいです。
・使用する際には「ON/OFF見づらいかも」「ACAアダプタ推奨」という点への考慮が必要かもしれません。
1台持っておくと、何かと便利なペダルだと思います。
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